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空飛ぶホテル【エアバスA380生産中止】そもそも論でこうなることはわかっていた!?

みなさんこんにちは!ドクターKです。

本ブログを見に来てくれている方は、飛行機が好きな方が多いと思います。

 

エアバスA380

この飛行機をみて、何かわかる人はピンと来ているでしょう。そう、エアバスA380です。 

 

エアバスA380の生産中止のニュースが2019年2月14日に入ってきました。日本の航空ファン、旅行ファンの中では盛り上がっていたこの機体。生産中止に悲しむ声が聞こえてきそうです。

 

実は、全日空は来年度、このA380を3機も受注する予定です。なぜ、このようなことになるのか、予測ついていなかったのか。人気がないのに、3機もなぜ購入したのか?

 

そういったことを、こちらでまとめていこうと思います。 

 

 

エアバスについて

 

まず、エアバスはみなさんご存知でしょうか?

 

ヨーロッパの航空機器製造会社になります。1970年にフランスと西ドイツの共同出資で設立されたようです。市場としては、ボーイングとのライバル関係にあるようです。

 

民間機としては

A3〇〇という番号の航空機を作っています。

 

今回、取り上げたA380のほかに、A320やA321は日本でも人気の中型機になります。大型ジェット旅客機はA350もありますね。

 

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僕もたまたま、A321ceoという新しい機体に乗りました。なかなか快適でしたよ。 

  

エアバスA380とは

 

A380の説明です。こちらは、世界初の2階建てジェット旅客機になります。

 

大型機といえばボーイング747ですが、これよりも大きいです日本ではシンガポール航空で、初めて導入されたようです。

 

2階建てですし、空飛ぶホテルという異名がつくのは、中にラウンジやシャワーなどを完備しているケースがあったからです。

 

有名なのはエミレーツ航空

このビジネスクラス・ファーストクラスは2階なのですが、そこにはバーラウンジがあります。そして、ファーストクラス専用ですが、シャワールームがあるようです。

 

乗ってみたいですよね。

 

ただし、世界的な流れは就航便数を増やして機材は小型化するという方針が主流になっています。このA380はこれに逆行していますね。 

 

日本での導入について

 

今回、ウミガメジェット、のANAハワイ線で、A380を知っている人が多いかと思います。しかし、もっと前からANAは購入計画があったのです。

 

2008年にA380導入するかどうか、という計画がありました

 

その時代、ボーイングの787機材の納入が遅れていたことから、エアバスに乗り換えるか、ということが話題になっていました。A380は大型機のわりには、燃費効率がよいというのが売りであったということです。

 

しかし、ANAの購入には待ったがかかります。

 

時代はアメリカ至上主義。ボーイングの飛行機一辺倒でした。また、2008年はリーマンショックもあり、経済的に見合わせる、という形になったようです。

 

しばらくA380は忘れられます。

 

そして、再度ニュースになったのが

 

スカイマーク

 

この会社は、国際線にA380を導入することを2010年に合意しました。2014年に2機導入予定でした。

 

しかし、スカイマークの問題が出てきます。スカイマークはANA/JALに次ぐ、第3の航空会社として一世を風靡しました。大手フラッグキャリアよりも安い料金で運行していることが売りでした。ここで、LCCの登場。LCCにより、スカイマークは安い料金というところが売りにならなくなり赤字になります。さらには2014年にエアバスと上記のA380導入に関して、トラブルがあり、結果として違約金が発生し、導入がなくなってしまいます。この購入予定の2機は結局エミレーツ航空へ売却されたようです。

 

ここで噂になっていたのが、ANAとの関係です。

 

スカイマークは経営破綻に陥り、2014年にANAとJALに支援要請があり、2015年には民事再生法適用の申請になりました。この、支援要請で、コードシェアなどを含め、支援体制がつくられたようです。

 

JALは当時、自分の会社がいったん上場廃止になった後のことですから、支援としてはあまりできていなかった様子。

 

ANAへは最初スカイマークは支援要請をしていなかったのですが、最終的には支援要請、ANAは30億円を出資したようです。このときスカイマークの再建に向けて、エアバスからA380を買い取ることで、スカイマークをANAに取り込もうとしていた、という話がありました。実際のところはわかりませんが…

 

こういったことが当時は報道されていました。

(このブログではかなり簡略化しています)

 

そして、生産終了へ

 

そんなA380ですが、2018年より生産打ち切りの話はでていました。2014年のスカイマーク事件がありましたが、そもそも当時から新規受注がない、不人気機材として有名でした。

2016年には生産ペースを下げることが発表されています。

このエアバスA380を高く評価していたのはエミレーツ航空で、購入もエミレーツ航空が中心であったようです。今回、生産打ち切り発表があったのも、エミレーツ航空が発注数を39機減らしたから、というのがあります。

 

エミレーツは200機以上受注していたようです。

 

2019年現在、エミレーツ航空以外はANAしか納入予定がなかったとのことです。しかもANAは合計3機。ANAがまだまだ納入予定なのに!っていうのは、おそらく相手にならないのでしょうね。

 

今後は!?

 

少なくとも、現在盛り上がっているANAハワイにはケチがついたでしょう。

 

エアバスA380 ハワイ ANA

めっちゃ広報頑張ってますもんね…悲しいことです。

 

実際、生産終了になって、どういった問題がでるのでしょう。修理や部品などは、さすがにできないなんてことはないでしょう。ただ、新しいモデルが出ないことをわかっていて、使っていくのは、先細りな感じは否めないですね。

 

しかし、エアバス自体はこれから注目すべき会社です。小型機など、ボーイングより評価が高い機材もたくさんあります。今回の件で、ある意味エアバスがANAとの関係を密接にし、今後の旅客機の進展になれば、という淡い期待を持つしかないですね。

 

 

まとめ

 

エアバスA380についてまとめました。

 

暗いニュースを書きましたが、実は日本にはけっこうA380の乗り入れがあるんですよ。

まだ僕自身がA380に乗ったことがないのですが、実は今年、乗る計画があります!それは今後、ブログでアップしていきます。

 

今日も最後までありがとうございました。